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Re: 特殊健康診断の対象者について

 投稿者:天野松男メール  投稿日:2016年 6月11日(土)14時26分36秒
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新人衛生管理担当者さんへのお返事です。
投稿有り難うございました。
取りあえず思いついたことを書きます。
ご参考になれば幸いです。

特化則上では
1)39条で常時従事する労働者に別表第三の健康診断をしなさい
2)別表第三では「ジクロロメタン(これをその重量の一パーセントを越えて含有する製剤その他の物を含む。)を製造し、又は取り扱う業務」
となっています。

問題の所在は三つだと思います。
1)常時従事する
2)ジクロロメタンの濃度
3)ボランティア労働者、雇用関係の有無


先ず1)から
次のような厚生労働省の文書があります。
*****
○中高年齢者等の雇用の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律の施行について (昭和六一年九月三〇日) (職発第五五五号)
(c) 常時勤務に服することを要しない者として雇用されている者
「常時勤務に服することを要しない者」とは、非常勤講師のように毎日勤務に服することを要しない者であつて、嘱託等の名称は用いられていても毎日勤務に服することを要する者は、ここにいう常時勤務に服することを要しない者ではないこと。
*****
この文書を参考にすると、ボランティアさんは月に1-3回の仕事だそうですから、「常時従事する労働者」には該当しないように思います。

2)ジクロロメタンの濃度
ジクロロメタンの濃度はいかほどでしょうか。
濃度が1%以上であれば特化則に該当します。
メーカーのホームページからMSDS入手して基本的情報を得るとよいかと思います。

3)ボランティア労働者、雇用関係の有無
次のような文書があります。
*****
○中高年齢者等の雇用の促進に関する特別措置法の施行について (昭和四六年九月一七日) (職発第三二八号)
(各都道府県知事あて労働省職業安定局長通達)
4 中高年齢者雇用率の設定
(3) 常時使用する労働者の意義
中高年齢者雇用率が適用されるのは、常時使用する労働者についてであるが(法第七条第二項)、「常時使用する労働者」とは、臨時、嘱託等名称の如何を問わず、事実上継続して使用される労働者をいうものであり、従つて、次に掲げる者は、常時使用する労働者として取り扱うものとする。
a 雇用期間の定めのない労働者
b 一定期間(一月、六月等)を定めて雇用される者であつても、その雇用期間が反復更新されて事実上aと同様の状態にあると認められるもの
c 日々雇用される者であつても、雇用契約が日々更新されて事実上aと同様の状態にあると認められるもの
*****
要するに、パート、臨時、嘱託等その名称は関係ないということです。しかし、雇用関係がありませんので労働安全衛生法の適用は受けないと思います。。

結論的には、この場合「常時従事する」かどうかが重要のように思います。月に1-3回程度で、作業時間が短時間、しかも雇用関係もないので健康診断は法的には求められないと思います。しかし「安全(健康)配慮義務」という民法上の規定がありますので、下手をするとこれに引っかかる可能性はあります。

ついでながら、ボランティアさんの法的健康診断は求められなくても作業環境管理はしっかりやって下さい。
拙著「労働安全衛生管理2015」の作業環境管理の項を参考にして下さい。私のホームページから全文閲覧できます。

こんなことでいかがでしょうか。
何か不明なことがあればいつでもご自由にメール下さい。
天野松男

http://www.qqmto.com/oh/

 
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